実家の物置に置き去りになったままの古ーい、私がまだ幼稚園の頃、明治生まれの祖母からプレゼントしてもらったオルゴール付きの宝石箱。今思うと幼稚園にしては大人っぽすぎると思うのですが、だから今でも処分しないで母は残してくれてたのだと思います。私は結構、断舎利派ですが、母の時代はもったいない・・・とすぐに物を処分しなかったのが又、残っていたのだろうと感謝しています。
宝石箱の外観はまだ、留まっていましたが、中の小物入れの蓋が一つとれていたり、蓋がちゃんと開け閉めできなかったり、オルゴールが壊れていたりの状態。思い出深い宝石箱なのに壊れている・・・。ある時、これをきれいに再生できないものだろうかといったい誰に、どんなジャンルの方に修理をお願いしたらいいのかと随分考えていました。
それが、ある時、ぱっとひらめいたのが古くからの友人で「瑞穂楽器」今年で創業100周年を迎えるピアノ屋さん。その社長はギターやバンジョーなど、弦楽器を修理される方で、東京メジャーのフォーク系ミュージシャンのギターを今まで沢山修理して来られました。ダメ元でお願いしてみたら、「しゃーない、昔からの友達だから(*^_^*)」と引き受けて下さったのです。
見事に生まれ変わった宝石箱、感慨深い思いでいっぱいです。きれいに修理して下さったK岸さんに感謝の気持でいっぱいです。
実はこれは、アメリカ・ニュージャージに住んでいる私と同じ年の従妹・ジュリーとお揃いで、子供の頃に何度かお母さんと日本に来ては、色々とお揃いの物を両親や叔母が買って下さって、私達はよく一緒に遊びました。もう、何十年か従妹も会ってませんがこの1月末にアメリカの叔母、ジュリーのお母さんが亡くなり、それがあまりにも急だったのでただ、呆然としています。国際便でどうするのかもわからず供花もできていません。その事もきがかりです。
小物入れの右側がとれてなかったのをK岸さんが再生して下さいました。面白い事にギター・マーチン45に付いているピンがつまみに付いています。流石!楽しいです♥
バンビのブローチは幼稚園の頃、従妹とお揃えで叔母からのプレゼント。今も大切に持っています。バンビのブローチが思い出と共に入る場所が出来て本当に良かった♥
「乙女の祈りのオルゴールは壊れていたので、何かほかのサイズが合うオルゴールを付けましょう!とK岸さんが東急ハンズなどで探して下さいましたが、どうもサイズ的に合うのがないようです。でもいつの日か、この宝石箱にマッチするオルゴールと出会えたら・・・と思いをはせています。
きれいに磨いて頂いて、思い出深い宝石箱が何十年もの時を経て蘇りました。断舎利派の私ですが、捨てないで置いて下さった母に感謝、綺麗に蘇らせて下さったK岸さんに感謝の気持でいっぱいです。天国の祖母と叔母もきっと喜んでくれているに違いないです。そして、アメリカの従妹にもいづれ会えそうです。