先週の麻田浩さんの音楽トークに続いて、次の日は「リンダ・ロンシュタット」ドキュメンタリー映画を堪能。この濃厚な2日間に‘70年代のあの熱気を思い出し、映画を観た日は中々眠れませんでした。連休2,3と大津からびわ湖を眺め、私が影響を受けて来た女性シンガーの事を思い返しています。
ドキュメンタリー映画の最初、リンダが家族に影響を受け歌う事をスタートした素朴な姿に涙。でも、徐々にトップに登りつめ連日大観衆のアリーナコンサート ツアー&大成功を手に入れた後はショービジネスに走らず、自分の心に従い家族から影響を受けた音楽愛を貫いた(それもまた大成功)。
最後のシーンではスタートと同じく、家族愛に包まれファミリー音楽を楽しむリンダ。その事は、大成功のアリーナライブ以上に涙が溢れ感動しました。
スケールの大きな大成功を収め、各そのトップに登りつめた女性シンガー達の大きな喜びと陰にある大きな孤独感。何かを達成した時の喜びと孤独感は今まで何度か体験はしましたが、そのスケールの大きさは天地の差ほど私とは違い過ぎる。
トップで苦楽を理解し合える女性シンガー達が、女性共同体の絆で深く結びつき、お互いの歌声や仕事を尊敬し、音楽の中で強く生きて行く(仕事する)姿にも大きく感動です。
もし、リンダが病気にならなかったら今頃どんな活動をしていただろう?それは、私には全く想像出来ない。でもショービジネスに走らず、心に素直に従い愛する音楽を続けていたように思います。
以前、マリア マルダーが来日されサイン頂いた時に、「グリスマン知ってる?友達なのよ。この前ロスで、リンダとローリー ルイスと私と3人で歌ったわ」って、話してして下さいました。リンダが今も現役だったら、きっと色んなシンガー達とセッションを楽しみ、ドキドキするようなアルバムを出してくれたかもしれないですね・・・。
数え切れない沢山のミュージシャンの中から特に影響を受けた4人の女性シンガー。各アルバムは殆ど持っていますが、その中からお気に入りのジャケットをチョイスして。
★マリア マルダー:彼女にはアメリカン・ルーツミュージックの扉を大きく開いてもらいました。
私が中学生の頃から親しんできたフォーク、ブルーグラス、オールド・タイムに加え、ブルース、ジャズ、ジャグなど、マリアに影響されどんどん深みにはまってゆく事になったのです。
★ドリー パートン:高校生の頃、彼女の歌声を知り、数々のカントリー・シンガー達の歌声を模索するようになりました。どんよりした曇り空を魅力にイメージしてしまうアパラチアン・ミュージックが、ドリーによって一気に華やかに!そして何よりも影響を受けたのは、アパラチアン魂を根底に持ち、沢山の曲を作ったドリー。心から溢れるメロディーでオリジナル曲を作るパワーをドリーからもらいました。
★エミルー ハリス:淡々と歌う透明なボーカル。その陰にエミルーにとって大きな存在だったグラム パーソンズ・・・。この2人からカントリー ロックの神髄を知り、大きな影響を受けました。
★リンダ ロンシュタット:リンダがエミルーの歌声に感動した事をきっかけに2人は友情を育み、エミルー最愛のパーソンズを失ったその深い悲しみを大きな母性で受け止めたリンダ。
私が家の事と子育てに追われ、音楽から遠ざかっていた15年以上の間、家事をしながら色んな音楽やボーカル(特に女性ボーカル)を聴く事で支えられましたが、その中でも特別良く聴いたのはリンダ。
子供の塾の送り迎の車中、他にも音源はいっぱいあったのに、いつも決まってリンダを聴いていた・・・。
ドキュメンタリー映画を観た事で、私も自然とリンダの強い母性愛溢れる歌声に励まされていたんだと気づきました。この4人の女性シンガー以外にも沢山それぞれに学びを受けてきましたが、それでも私の場合はこの4人の女性シンガーが、‘70年代~今も変らず影響を受け続けている特別なシンガーに思います。
左から私、麻田浩さん、フォークの生き字引のI崎さん、歌うメガネやさんのK島さんです。勝手にアップしましたのでうさぎちゃんでお顔隠します~。
4/29、大阪で開催された「麻田寄席」。海外から数え切れない程沢山のミュージシャンを呼んで来られた「トムス キャビンの麻田浩」さんの音楽トークは凄かったです。とても濃厚な3時間を堪能させて頂きました。また、お久しぶりに音楽のお仲間達とお会い出来とても嬉しかった~(*^-^*)行って良かったです。ありがとうございました。